纏まらないの?(え
ストレス感じるのはもう嫌です(泣)
そんなわけで、ぐだぐだな小ネタを流してみる(オィ;)
ホントわけ分かんない話ですが、お暇な方は時間潰しにでもどうぞ。
窓から一筋落ちる月明かり。
照らす先には、長い銀糸がサラリと広がる。
どこか現実味無くぼんやりと薄く光る様は、幻想的で…とても儚い存在に見えた。
手を伸ばせば触れられる距離。
銀糸をひと束掴めば、少しヒヤリとした熱が指先に伝わり。
サラリと零れ落ちてゆく…
「セフィ…」
小さく小さく…
消え入りそうな程小さく…愛しい人の名を呼んで。
深い碧の瞳が不安に揺れる。
置いていかないでと心が叫ぶ。
「セフィロス…」
直ぐ側に居るのに…
見つめ会えない寂しさ
抱き合えないもどかしさ
名前を呼んでもらえない…切なさ
眠れない夜が…
大嫌いだ。
直ぐ側に居るのに
1人ぼっちのようだと錯覚して、知らぬ間に涙を流した。
心が壊れてしまいそうな寂しさに、支配されていく…それもまた錯覚なのだと理解しているのに。
やけにリアルに感じるものだから…
心をつなぎ止める為と、浮かび上がってきた涙を拭って、もう一度銀糸をぎゅっと掴んで引き寄せた。
肌に触れるのはヒヤリとした、相変わらず熱を持たない銀糸。
けれど、触れられたという事実に酷く安心して
「…どこにも行かないで?」
僅かに残った不安を掻き消すように呟いた本心は無意識。
届くわけ無─
「嫌と言うほど…側に居てやる」
「え…っ?」
これは…夢?
不意に聞こえた声に誘われて、ゆっくりと目を向ければ
優しい翡翠が愛しそうに目を細めて、深い碧の瞳を見つめ
「…だから」
銀糸を掴んだままのザックスの体を引き寄せて、黒髪に口付け
「もう泣くな、ザックス」
薄く形の整った唇を耳元に寄せて、酷く甘い声で名を呼んだ。
窓から一筋落ちる月明かり。
照らす先には、境無く交わる銀糸と闇色の黒。
今宵も甘い夜が過ぎていく・・・
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